いよいよ劇場版の公開が次の金曜日に迫った『ツルネ-風舞高校弓道部-』(以下『ツルネ』)。4-6月期には再放送が放送されるなど、徐々に期待が高まる今こそ好機とばかりに、『ツルネ』としては初めての聖地巡礼に行ってきた。*1
1泊2日の旅程だったが、見るものを詰め込んだ結果内容がまとまりきらなくなってしまったので、1日目と2日目で記事を分けることにする。
また今回の聖地巡礼はYouTubeにあがっていたツボツボさんのこちらの動画に触発され、事前準備をするうえで参考にさせていただいた。是非とも併せてご覧いただきたい。
※注意※
聖地巡礼のようなお出かけの際のスタンスとして、あえて下調べは完全には行わないため「それはググればわかることでは?」と言いたくなる場面があるかと思うが、どうかご容赦いただきたい。
1日目
『ツルネ』が主にモデルとしているのは長野県の県庁所在地・長野市。北陸新幹線「あさま」に乗って向かうことにした。
北陸新幹線が金沢まで開業し「かがやき」や「はくたか」が設定されてからは、「あさま」は新幹線の中でも鈍行というイメージが自分の中でついていたが、今回乗り込んだ「あさま」は臨時便で一部の途中駅を通過するよう設定されていて、ちょっと特別感を感じた。
そして臨時便が設定されるだけあって、駅構内は利用客で賑わい、下り列車はこの便のほかも満員御礼状態。
実を言うと、当初の予定では別の列車に乗る予定だったところ、予約しようとしたら既に満席だったため、代わりとして取ったのがこの臨時「あさま」だったりする。
1時間あまりで長野に到着。最後に訪れたのは10年以上前だし、その時は通過点でしかなかったので気分的には未踏の地。そのせいか体感では実際よりも早く着いた感じがした。
寄り道
ここで早速すぎる寄り道。
「松岡」行きのバス停。しかも途中通るバス停に「七瀬」の文字。
いや、こんなん明らかに『Free!』ホイホイやん。しかも選ばれたのが遙と凛という主役級の二人。これは避けては通れない。避けたら『Free!』好きの名が廃る。
ならば乗ってみるか、と思い時刻表を見ると、このバス路線は平日朝のみ運行とのこと。訪れた日は休日だったのでバスは来ず。松岡行きのバスは他の乗り場から別の場所を経由する便が日を問わず運行されている(今回のお出かけ中にも見た)が、限られた旅程にねじ込むことは出来ず今回は断念。
一方で「七瀬」という地区。予定所要時分を見て分かる通り、長野駅からほど近い地域にあるということで巡ってみることに。
とはいえ、長野市は『Free!』作中には全く出て来ず*2、たまたま名字と同じ地名だというだけなので何があるわけでもないごく普通の住宅地だった。
しかし信号機の住所看板にも「七瀬」、近隣にあるコンビニや銀行も「七瀬(支)店」と、「七瀬」があふれる空間にいる、というだけで遥推しでなくとも『Free!』好きならば不思議と気分が満たされるに違いない。なぜなら私がそうだったから(
途中で小さな神社を発見。その名も「七瀬八幡社」。そういえば、『Free!』1期でお祭りに行く場面があったが、そのお祭りは「八幡さま」と呼ばれる神社で行われていたような…?
これもまた縁だと思い、今回のお出かけの無事を願いお参りしておいた。
こうして自分で立てた旅程を早くも自分で崩壊させつつ、いよいよ本題の『ツルネ』の聖地巡礼へ。
聖地1 長野運動公園
長野駅からバスと徒歩で30分強。*3体育館だけでなく陸上競技場や野球場、屋内プールもある広い公園で、この日もいろんな種目で大会が行われていたようで人出が多かった。
作中では、県大会開催時に体育館前の広場から開けている方向のアングルで描かれている。
この体育館の裏にあるのが弓道場。まさに湊たちが競技に挑んでいた場である。
ちょうど練習している方がいたのだが、実際の射はアニメよりもずっと時間をかけて行っていた。自分の射に集中するため、意識してゆっくり動作しているのだろう。実際の競技では射を終えるまでの間に制限時間があって、「そんなにたっぷり時間使わないだろう」と思っていたのだが、その様子を見て納得した。
※撮影にあたっては、現地にいらっしゃった方に許可をいただきました。ありがとうございました。
ちなみに体育館と弓道場の間には、湊らが出番まで待機し、桐先高校の面々と相対するシーンで出てきた空間もあった。
聖地2 しなの鉄道 北長野駅
湊・静弥にとって印象的な出来事が2度にわたり起こった場所である。
運動公園からは徒歩で行けないことはない距離ではあるが、今回は行程の都合上バスと電車を乗り継いで向かった。
作中では「北琴葉駅」として登場。駅前にロータリーがあり、そこから延びる道路に歩道橋が架けられているのだが、実際はロータリーはなく、作中と同じような向きの道路はあるものの見える位置に歩道橋は無く、どうやらその部分は創作のよう。
それでも、新幹線の高架下を利用した駅舎だったり、駅前に構えるスーパーマーケットの建物は忠実に再現されていた。
聖地3 長野電鉄 桐原駅
北琴葉駅…もとい北長野駅から歩くことおよそ1km。この日最後の巡礼場所である。オープニングテーマ中のアニメで、海斗が駅のベンチに座っているシーンで登場する。
ベンチがあるのは上り線ホームで、作中ではそれを駅の外から見ているが、実際にその通りの視点で見ることができる場所はないので、反対の下り線ホーム側からの視点で。
ちなみに、海斗と七緒が通学で乗っている電車が走行しているシーンが一瞬だけ出てくるが、それと思しき線形がこの駅から長野駅方向に見ることができる。
また私は北長野駅から歩いたが、実はそのすぐ近くに長野電鉄の信濃吉田駅があり、桐原駅はそのすぐ隣の駅なので、歩かなくても容易に移動することができる。
後編へ続くVV